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CoderDojo藤沢に82歳のiPhoneアプリ開発者 若宮正子さんが来ました。

2017/12/17

Embedded content: https://www.youtube.com/playlist?list=PL94GDfaSQTmJZ7shR3ovG4YTmRM9DSkcj

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今までのこと

  • 高校卒業後、定年まで銀行に勤務
  • 60歳からパソコンを始めた
  • Excelで絵を描いたり、ペンダントを自分で作ったり
  • iOSアプリもたくさん作ったものの中のひとつ
  • シニアが楽しめるアプリはすくない
  • 特にゲームは若い人向けのものばかりでほとんどシニア向けのものはない

hinadanを作ったきっかけ

  • 上記のシニア向けのゲームアプリがなかった
  • シニア層もスマートフォン等のデバイスに触れる機会は増えている
  • 若い人にそういうアプリを作ってくれないかお願いしてみた
  • 若い人「そう言われてもどういうものがシニア向けかわかりません、作り方は教えるので自分で作ってみてください」

開発について

  • どんなアプリを作るのか、しっかり考えをまとめる
  • 作り方を勉強する
  • 材料を用意する
  • プログラミングはお料理のレシピみたいなもの

    • Xcodeの開発環境はキッチンのようなもの
  • 作り方がわからなかったり、材料に困ったり、お友達に助けてもらう

    • hinadanのイラストは友達が作成
    • hinadanのナレーションはプロの方がボランティア
    • iOSのアプリの申請はすべて英語なので友達に助けてもらい、iOSアプリのリリースができた

AppleからWWDCの招待のメールがきた

  • 若宮さん「その日は別の予定があるから無理だわ」
  • Apple「そんなこと言わずに行きましょうよ」
  • 藤沢の自宅にまでAppleがきた
  • 若宮さん「一体どなたが私に会いたいと言っているんですか?」
  • Apple「CEOのティム・クックです」
  • Apple CEOのクックさんと実際に会話

    • 「若宮さんは私を勇気づけてくれた」
    • 「Appleは多様性を受け入れる、年齢についても差別しない」

最年少のiOS開発者は10歳のオーストラリアの男の子

  • 10歳の男の子もWWDCに招待されて参加
  • 10歳の子はテレビでやってたアメリカの大学の講座を見て勉強した
  • 自分でプログラミングはこうやればいいんだよという動画や記事を上げていた
  • 10歳と82歳でもアプリという共通言語があって仲良く出来た
  • WWDC最終日に「またあの子に会えたら良いな」と思っていたら、10歳の子が「マサコはどこ?」って言ってて泣けちゃう

これからのこと

  • hinadanを多言語化したい
  • 日本の伝統を後世に伝えられるものにしたい

82歳になって有名人になっちゃった

  • 家にテレビ局が来ちゃった
  • 内閣官房からメール来ちゃった
  • 国連からもメールが来た

    • 国連の高齢者問題を扱う組織からきた
  • 偽メールかと思って外務省の人に聞いた
  • 外務省「これはマジのマジメールですよ」
  • 自分の英語で頑張って話したい
  • 2月にニューヨーク行って講演

みんなへ

  • 創造することこそ、最も人間的な活動
  • コンピュータやロボットがどんどん出てきても、負けずにこき使うぞ!という気持ちでいてほしい
  • みんなもこれからの世の中をしあわせにしていってほしい

感想

  • 本当に好奇心が強くて、何かを作ることが好きな方なんだと感じました

    • 私も年齢を重ねても、作ることに興味を持ち続けていたいなと思いました
  • 世の中に響くアプリを作ったことで人生が変わることがあるんだなと思うと何だかワクワクしました
  • 自分はプログラミングの方が料理よりも先に始めていて、逆に料理をした時に「何となく料理ってプログラミングに似ているかもしれない…」と思っていたので、プログラミングが料理のレシピのようなものというお話はとても共感でした
  • 「日本の文化を後世に伝えたい」というお話もとても共感しました

    • 自分も何かその辺りに貢献できる行動がないか考えてみようと思います

プロフィール

minamo
主にWeb開発をしているITエンジニア。旅行、写真撮影、読書などが趣味。
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